【フレンチ・イタリアンの家庭料理で味とおしゃれを堪能】

 ひととおりの選び方の心得を知っていれば、あとは存分にレストランというエンターメイメントを楽しむことができる。

 世界の一流の味とカルチャーを堪能することができる日本のレストランには、多くの選択肢がある。中でもここ20年くらいの間に急速に増えてきたフレンチやイタリアン系のレストランには、料理もインテリアも洗練された店が多い。タベルナ、ブラッセリーなど、当地と同じ呼び方をしているので、いったいどんな店なのかちょっとわかりにくいところもあるが、それがまたお洒落な外国風のイメージにつながり、1人で入るにはちょっと気後れを感じはするものの、常に気をそそられる存在になっている。

 イタリアンなら、トラットリア、オステリア、タベルナという呼称のレストランが、このタイプのカジュアルな食堂に入る。順番に、より大衆的になるということだが、厳密には名前の響きだけでつけられていることが多い。クッチーナになるとさらにオープンな雰囲気で、カウンターのあるキッチンという感じ。バールはバーと語源で、立ち飲み酒場のことだ。その他ピザ専門のピッツェリア、特別呼び名はないが、同じような雰囲気のパスタ専門店などもある。

フレンチでいうと、ビストロとブラッセリーがこのタイプだ。どちらも料理を出す居酒屋という意味らしいが、ビストロが家庭料理をメニューに加えているのに対し、ブラッセリーはビアホールから変化して出来たので、飲むほうに比重がかかっていると考えたほうがよさそうだ。料理もビストロに比べると、サイドメニューが充実している店も多い。さらに軽めの食事になると、カフェ、カフェバーなどがある。

日本に限らず、フランス、イタリアでもそうらしいが、こういう店の呼び方は、実際にはあってないようなもの。その違いをことさらに気にする必要はないが、語源を知っていれば、選ぶときの目安にはなるので、覚えておくと迷ったときに便利だ。

この手のレストランはオーナーのこだわりが強いので、食材やワインなどを個人輸入していることも多く、グルメならではの楽しみ方ができることが多い。家庭料理風のメニューが多く、コース料理もあるが、前菜やメインに分けてオーダーしたほうがその店の味をより楽しむことができそうだ。予算に合わせて利用することができるところもメリットのひとつだ。

支払方法が先払いだったり、食材を選べたり、システムにもこだわりがあるところも多く、それがこの手のレストランの敷居を高くしていることのひとつなのだが、一度ドアを開けると、次からは常連さんになるケースも多い。

このタイプのフレンチ&イタリアンは、何軒か自分好みの店を決めておくと、いろいろな意味で活用度の高いレストランとなりそうだ。