【クラスを感じさせるレストラン】

 ふだんはカジュアルでおしゃれな店でもいいが、オケージョンによっては、ジャケット着用のドレスコードがあるようなレストランを選ばなくてはならないときもある。

フレンチならレストラン、イタリアンならリストランテと呼ばれる店が、これにあたる。中には、そう呼ばれていてもビストロやトラットリアと変わらないところもあるが、仲間うちで小さめのテーブルを囲んで、ワイングラスを傾けながらわいわいするような雰囲気ではないと考えておいたほうがいいだろう。

 ちなみにミシュランガイド東京・横浜・湘南の、三ツ星レストランの洋食は、「ジョエル・ロブション」と「カンテサンス」の2店のみ。ロブションは言わずと知れた恵比寿ガーデンプレイスのシャトーレストラン。ウエディングやパーティなどにも使われる文字通りお城のようなところだ。一方のカンテサンスは、若きオーナーシェフがこだわりにこだわり抜いた白金の店。予約は2か月先から可能という。

 味はミシュランが保証しているのだから、どちらも間違いはないだろう。しかし、その利用機会はまったく別。結納やお見合いを初めとする目的のある会食なら、当然ロブションだが、カンテサンスが人気だからといって、ここで料理を味わう以外のことをしようと考えるのはマナー違反。せいぜい結婚記念日などに使う程度だろう。

このように同じミシュラン三ツ星といっても、レストランのコンセプトはまるで違うことを理解しておかないと、とんだカン違いをしてしまうことがある。一口に素晴らしい料理を出す人気レストランといっても、目的に合っていなければ、選んだことが逆にマイナスになってしまうこともあるということを覚えておきたい。

クラス感でいえば、最近多い会員制レストランもおすすめのひとつだ。パーティなどにもよく使われる「東京ベイコート倶楽部」のレストランは、会員でなくても利用できるので人気が高い。アメリカンクラブやシーボニアメンズクラブなど、簡単な審査や年間1万円程度の会費で会員になれるところも多いので、ひとつ入っていると利用価値は高そうだ。

ここで少しドレスコードのことにふれておきたい。日本ではあまりドレスコードはうるさくないが、ジャケット着用のときは、女性ならスーツ、ワンピースなどがベスト。ブラウス、ニットなどでも、きちんとした印象があれば問題ない。デザインにもよるので一概には言えないが、カットソーやスウェット、デニム、チノなどの素材はカジュアルな印象になるので避けたほうがぶなん。ストッキングはアメリカなどでは年配の人以外あまり履くことはないので、生脚でも問題ないが、やはり郷に入れば郷に従えで、スカートのときはストッキングを履いたほうが安心だ。

 ドレスコードのあるレストランに行くとき、持っていると重宝するのが、ストールだ。あまり厚手でない、シルクやオーガンジーの大判のものを肩にかけるだけでエレガントな雰囲気を演出できるので、デイリーウエアをクラスアップしたいときなどに、覚えておくと便利な小物使いテクニックだ。