【旬のキーワードはベジタブル】

 ひとくちにレストランと言っても、洋食、日本料理、中華、エスニックなどなど、さまざまなキュイジーヌとスタイルがある。その中でも、数年単位で、旬の傾向というものがあるようだ。

 では、今、いちばん新鮮なのは?と聞かれれば、それはオーガニック野菜のレストランではないだろうか。女性を中心に広まっている健康志向をベースに、安心野菜をメインにしたレストランが都心で郊外で続々増えている。地方の農家などと提携した有機農法野菜などを使用し、上質のオイルや、豆腐、豆類、雑穀などを使ったヘルシーなメニューが多く、“美と健康”をひとくくりにとらえる女性たちの間でちょっとしたブームになっている。

 マクロビオティック、ヴィーガン、ローフード、発酵食品など、その基になるコンセプトは店によってさまざまだが、野菜を使うという方向性はまったく同じだ。表参道や青山周辺によく見られることから推測しても、感度の高い人を中心に静かなブームとなっているのだろう。 

ナチュラルでシンプルなインテリアの店で、オーガニックな野菜料理をいただく。今、自由に何かひとつを選ぶなら、この選択がベストかもしれない。

話題性、味の確かさ、センスの良さ、加えてコストや食材、立地条件、インテリア、そして同伴者への配慮など、レストラン選びにはその人の全人格が現れるものだということを、あらためて心に刻んでおきたい。

一方で、すべての条件にピタッとはまったチョイスをしたときの満足感、自信は、何ものにも代えがたいものである。

レストランで食事をすることはエンターテイメントだ。1人で行っても、2人で行っても、大勢で行っても、テーブルについたすべての人が楽しめるよう、選ぶ者はできる限りの努力をするべきだろう。

だから、そこに必要なのは、やはり“おもてなしの心”なのだと言いたい。